エンジン始動
スターターインターロックシステムにより、トランスミッションがニュートラルに入っているか、ニュートラル以外に入っているがクラッチが切れている(クラッチレバーが握られている)場合にのみ、エンジン始動が可能です。サイドスタンドが下ろされている場合、ニュートラルでない限り、エンジンは絶対に始動するはずがありません。サイドスタンドを参照してください。
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走行前点検を実施してください。概要を参照してください。荷物は必ずしっかりと固定してください。
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モーターサイクルにまたがり完全な正立位置にします。サイドスタンドを格納してください。
NOTICEイグニッションスイッチ、またはスタータースイッチのいずれかにより電気系統が作動する際に、キーフォブが使用範囲内になければなりません。 -
エンジンキルスイッチをRUN位置にしてください。
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トランスミッションをニュートラルに変速してください。
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フロントブレーキをかけてください。クラッチレバーをいっぱいまで握って、動力を切って下さい。
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スタータースイッチかイグニッションスイッチのいずれかを押すと、車両の電気系統が作動状態になります。次に、スロットルを閉じたまま、スタータースイッチをワンタッチし(一度押してから放し)、エンジンを始動してください。スターターモーターはエンジンが始動するまでクランキングします。ただし、3秒を超えることはありません。エンジンが始動しない場合、5秒間待ってからもう一度お試しください。
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冷間始動の場合、 始動時にスロットルを開けないでください。アイドル回転数はコンピューターによる自動制御で、エンジンの温度と空気温度に応じて自動的に調整されます。始動後少なくとも1分間、エンジンをそのまま低回転にして暖機運転を行ってください。エンジン回転数を2,500rpm以上にしないで下さい。 温間始動の場合、 始動時にスロットルを開けないでください。
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エンジン始動後もエンジン警告灯、または油圧低下警告灯(または画面表示)のいずれかが消灯しない場合は、ただちにエンジンを停止してください。表示灯の油圧低下警告灯/警告表示の内容を参照してください。
CAUTIONシリンダーの一方が失火するか、まったく点火しない状態で走行すると、触媒コンバーターが過熱して破損することがあります。この場合、排気ガス浄化機能が働かないおそれがあります。一方のシリンダーが失火する、またはまったく点火しない状態では、モーターサイクルを走行させないでください。ミスファイア(失火)の検出を参照してください。 -
スロットルを閉じたままにし、エンジンをアイドリングで作動させてください。エンジン温度が適正温度に上がるにつれてアイドル回転数が徐々に低下します。
NOTICEエンジン始動直後にエンジンの回転数を上げること、またトランスミッションをニュートラル以外に変速することはおやめください。温間始動後約30秒間、または冷間始動後は約1分間エンジンをアイドル回転数に保ってください(寒冷時はさらに延ばしてください)。これにより、エンジンに負荷が掛かる前にエンジン各部にオイルが行きわたります。