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重要

このオーナーズマニュアルには、安全な走行や保守整備の実行に不可欠の警告、指示、その他の情報が記載されています。必ず、事前に熟読し、完全に理解しておいてください。オーナーズマニュアル記載の警告と指示事項には必ず従ってください。

目次を見るには上のリンク をクリックしてください。また、Polaris.comのOwner Support(オーナーサポート)コーナーで、Owner Manual(オーナーズマニュアル)の完全版PDFファイルをダウンロードすることもできます。

エンジンオイル/オイルフィルターの交換

定期整備表記載の指定時期に、エンジンオイルを交換してください。モーターサイクルの使用状況が過酷な場合、特に寒冷時に走行する場合は、指定時期よりも早めにオイル交換を実施してください。車両酷使の定義を参照してください。

NOTICE
寒冷時の走行において頻繁にオイル交換をしない場合、エンジン内に凝結水が生じるおそれがあります。凝結水が凍結した氷塊がオイルラインに詰まり、エンジンに深刻な破損が生じることがあります。

オイル交換時にフィルターも交換する場合に必要なオイルの油量は、約5 qt (4.7 l)です。指示事項のすべてに注意深く従って下さい。入れすぎないでください。

NOTICE
オイル交換後のエンジン始動時に油圧低下警告灯が点灯することがあります。その場合、警告灯が消灯するまではアイドル回転数を超える回転数にはしないでください。アイドル回転数を超える回転数を使用すると、エンジン破損の原因になることがあります。
  1. オイルとオイルフィルターは、エンジンが暖まっているときに交換してください。エンジンが冷えている場合は、エンジンを始動して5分間以上アイドリングさせてください。

  2. モーターサイクルは、固く平坦な地面にサイドスタンドで駐車してください。サービスリフトを使用する場合、車両はリフト中央に置いてください。

  3. ドレンプラグ1の周辺を清掃してください。ドレンプラグの下に、ドレンパンを置いてください。

    CAUTION
    高温のオイルにより皮膚に熱傷を負うおそれがあります。高温のオイルを皮膚に接触させないでください。
  4. ドレンプラグを取り外してください。オイルが完全に抜けきるまでそのまま待ってください。

    NOTICE
    ドレンプラグの付近にものがないように、サイドスタンドバンパーのブラケットを取り外してください。
  5. ドレンプラグに新品のシーリングワッシャーとOリングを取り付けてください。ドレンプラグのシール面とエンジンは、きれいで、バリ、打痕、ひっかき傷が無い状態でなければなりません。

  6. ドレンプラグを元のとおりに取り付けてください。規定トルク値で締め付けてください。サイドスタンドバンパーブラケットを取り外した場合は、元のとおりに取り付けてください。ボルトを指定トルクで締め付けてください。

    TORQUE

    ドレンプラグ:

    15 ft-lbs (20 N·m)

    ブラケット締め具:

    84 in-lbs (9.5 N·m)

    CAUTION
    高温のオイルにより皮膚に熱傷を負うおそれがあります。高温のオイルを皮膚に接触させないでください。高温の部品を取り扱う際は、革手袋を着用してください。
  7. オイルフィルターの下にドレンパンを置いてください。オイルフィルターレンチを使用して、オイルフィルターを反時計回りに回し、取り外してください。

  8. 清潔な乾いた布を使用して、エンジンのフィルターシール面を清掃してください。

  9. 新品フィルターのOリングに、新しいエンジンオイルを薄く塗布してください。Oリングを点検して、適切にはまっている状態にしてください。

  10. 新品のフィルターを取り付けて、フィルターのガスケットがエンジンのシール面に触れるところまで手で時計回りに回してねじ込み、さらに3/4~1回転ねじ込んでください。

  11. ディップスティックを引き抜いてください。この段階では、指定オイルを4 qt (3.8 l)だけ注入してください。入れすぎないでください。

  12. ディップスティックを確実に締め付けてください。

  13. モーターサイクルを正立させてエンジンを始動し、約30秒間アイドリングで作動させてください。

  14. エンジンを停止し、エンジンオイルをさらに1 qt (0.95 l)注入してください。入れすぎないでください。入れすぎると、エンジン性能が低下し、エアフィルターがオイルで完全に濡れてしまうおそれがあります。入れすぎた場合は、余剰分を抜き取ってください。

  15. オイル量が間違いなく安全作動範囲内になるように、エンジンオイル量の作業を繰り返して油量を再確認してください。

    NOTICE
    オイル交換後のエンジン始動時に油圧低下警告灯が点灯することがあります。その場合、警告灯が消灯するまではアイドル回転数を超える回転数にはしないでください。アイドル回転数を超える回転数を使用すると、エンジン破損の原因になることがあります。詳細については、表示灯を参照してください。
  16. 使用済みのオイルフィルターと廃油は適切に処分してください。

  17. インストルメントパネルのオイル交換時期をリセットしてください。ライドコマンド設定を参照してください。