ドライブベルトの調整
この手順を実行して、ベルトの張りとリヤホイール位置を適正なものにしてください。アライメント合わせの手順を実行する前に、張り調整を実施しなければなりません。
ベルトの張り
ドライブベルトの張りが正しくない場合、ドライブラインの騒音やドライブベルトの損傷のもとになり、ドライブベルトの破損やモーターサイクルの制御不能の原因になることがあります。

ホイールの当初のアライメントの基準として、マーク1、および2を使用しています。マークは、ホイールの左右両側で概ね同じ位置になければなりません。
-
モーターサイクルは立てた姿勢にし、フロントホイールをホイールバイスで固定してください。
-
サドルバッグを取り外してください
-
アジャスターの位置1と2をメモしておいてください。
-
車両の後部を持ち上げ、リアタイヤが支障なく回るようにしてください。
-
アクスルナット3を緩めてください。
-
右側のアジャスターナット4を回して、ベルトの張りを適正値にしてください
ベルトのたわみ | |
---|---|
車種 | 4.54kg(10lbs)の力を加えた場合のたわみ |
チャレンジャー |
0.6 in (15 mm) -新品ベルト 0.79 in (20 mm)-1,600km(1,000マイル)以上走行したベルト |
ベルトアライメントの調整
ドライブベルトのアライメントが正しくない場合、ドライブラインの騒音やドライブベルトの損傷のもとになり、ドライブベルトの破損やモーターサイクルの制御不能の原因になることがあります。
ベルトの張りが適正な状態になったら、次の手順に従ってホイールアライメントの最終的な点検調整を実施してください。
ベルト張りの影響を最小化するため、左側アジャスターのみを使用して、ベルト張りの最終調整を行ってください。
-
ホイールを後方に回転させてください。ホイールを後方に回しながら、ベルトがスプロケットのフランジの内側から離れるところまで、左側のアジャスターを締め付けてください。
IMPORTANT正しく調整されたベルトは、スプロケットの中央を通ります5。ドライブベルトの両側に、スプロケットの歯が見えていなければなりません。
-
ホイールを前進方向に回転させ、ドライブベルト5の両側にスプロケットの歯が見えることを確認してください。
-
必要な場合は、アクスルナットを緩めて、ホイールの前方回転中にベルトがドリブンスプロケットの右側フランジから離れて左右のフランジの中央を通り始めるまで、アクスルナットと左側アジャスターを緩めてください。
NOTICEアジャスターを緩めた場合は、アクスルが前方に確実に動くように、アクスルナットを緩めてアクスル左端を軽く叩く必要があります。次の手順に進む前に、アクスルナットを調整規定値に締め付けてください。
-
ホイールの前方回転中、および後方回転中に、ドライブベルトがドリブンスプロケット中央の位置を保っている場合、リアホイールの位置調整は完了です。スプロケットの歯は、ドライブベルトの両側から視認できなければなりません。
-
ドライブベルトの張りが、規定値の範囲内にあることを再度確認してください。
-
リアアクスルナットを規定トルク値で締め付けてください。
TORQUEアクスルナット締付トルク:
65 ft-lbs (88 N·m)
-
リアブレーキペダルを数回踏み込んで、ブレーキパッドをなじませてください。
-
ブレーキペダルを放した状態で、ホイールの引きずりがなく、滑らかに回転することを確認してください。